4月20日、ラグビーU20日本代表を中心に構成されている「JAPAN XV」はサモアで開催されている「ワールドラグビー パシフィックチャレンジ」の3戦目、トンガA代表戦を迎えた。
マヌア・サモア(サモアA代表)に48-5で快勝、フィジー・ウォーリアーズ(フィジーA代表)に45-43で逆転勝利したJAPAN XVは、最終戦のトンガA戦を迎えた。勝利すれば2020年以来の同大会の優勝がかかる試合だった。
前の試合の後、キャプテンのNO8太安善明(天理大2年)が「最後まで諦めることなく自分たちのラグビーをやり切れたことは収穫です。まだ1戦残っていますが、気を抜くことなくいつも通りの準備をしていきます」と話していた通り、トンガA戦でも前半から自分たちのラグビーを見せた。
前半1分、インターセプトからアタックをしかけてWTB海老澤琥珀(明治大2年)のオフロードパスを受けたFB矢崎由高(早稲田大2年)が先制トライ。13分にも自陣からアタックしWTB海老澤がトライを挙げると、さらにWTB海老澤が2トライを挙げてハットトリックを達成し、さらにCTB本橋尭也(帝京大2年)を挙げる活躍を見せて31-15で前半を折り返した。
前半の後半は反則が増えたが、後半はベンチメンバーが奮起。オーバーエイジで参加していたHO佐藤健次(早稲田大4年)、SH土永旭(京都産業大4年)らが2トライずつ挙げて、計11トライを重ねて65―15で快勝。見事に3連勝を達成して、2020年以来の優勝を達成した。
今大会はU20日本代表選手23名と、オーバーエイジである大学4年生4名の28名で遠征していた。特にU20日本代表選手にとっては、7月にスコットランドで開催される「ワールドラグビーU20トロフィー(U20世代の2部大会)」に向けて自信となったはずだ。またオーバーエイジの4人は、現地で視察していたラグビー日本代表のエディー・ジョーンズHCに対して大きなアピールにもつながった。
大久保直弥HC
「目標としていた全勝での優勝が達成でき率直に嬉しいです。厳しい環境の中での大会でしたが、オーバーエイジとして参加してくれた4名がチームをしっかり前進させてくれました。今年最大の目標であるトロフィーでの優勝に向けて、これからもハードワークをしていきたいです」
キャプテンNO8太安善明(天理大2年)
「日本からのご声援ありがとうございます。3戦全勝での優勝という目標を成し遂げることができました。この大会でチーム力もさらに上がり、トロフィーに向けていい準備ができていると感じています。さらなるチーム強化を図るべく頑張っていきたいです。これからも応援よろしくお願いいたします」